迷い犬の探し方について
迷い犬は常に移動することが多いため、捜索は広範囲に及ぶことがあり、失踪してから素早く取り掛かることが大変重要です。手掛かりもないまま探し回って、直接発見して保護できる可能性はあまり見込めません。
そのため、ポスターやチラシで協力者を作り、目撃情報を集めることを優先します。
大型犬、中型犬、小型犬とそれぞれ移動範囲、移動速度に違いはあれ、犬単独での行動は人の目を引きます。犬を散歩させている方、同じ場所に長くいる警備の方、一帯を巡回する新聞配達・郵便配達・運送会社のドライバーの方など、迷い犬捜索に協力してくれる「多くの目」を作ることが大切です。
まず、失踪時に走り去った先にある交差点や人の多い通りでポスターを使って情報を集め、どの方向へ行ったのか、おおまかに掴みます。その周辺にある駅やスーパー、公園など、人の集まる場所にポスターやチラシを使うのも効果的です。
以上が、失踪直後の犬を目撃した人を探す、後追いの捜索です。
その後、現状で想定される最大移動距離を地図を見ながら検討し、外枠をポスターで囲い、そこから内側へ捜索をしていきます。こうすることで迷い犬に先回りして情報提供者を確保することができ、「今○○に犬がいる」という直近の情報を集めやすくなります。
目撃情報の内容を精査し、その結果、捜索の外枠や重点地域を臨機応変に移動させます。
以上が、これから犬を目撃してくれる人を作る、先抑えの捜索です。
犬の捜索は、キロ範囲になることも多く、それに伴って人間も長距離の移動をしなければなりません。機動力を考えて、捜索時には自転車を使います。
犬の場合、早い段階で人の手に保護されていることも考えられます。
小型犬や人なつこい性格の犬だと、そういった傾向が強くなります。
捜索と並行して、警察、保健所や動物愛護センターにも問い合わせます。
万が一、事故に遭った場合のことも考えて、清掃局などの機関への連絡も必要です。
犬は猫に比べて、残念ながら事故に遭う確率も高いので、そのうち戻ってくるだろう、と考えずに早く探し始めることが大切です。
以上が、我々の犬の捜索方法、及び基本的な考え方です。
環境や状況によって、臨機応変に内容を変えていきます。